9.23. マーカー・バリアー・イベント待機

9.23.1. clEnqueueMarkerWithWaitList

clEnqueueMarkerWithWaitList関数はイベントリストが完了を待機するマーカーコマンドを挿入します。リストが空の場合、前にコマンドキューに挿入した全てのコマンドが完了するのを待機します。このイベントは待機すべきイベントを戻し、event_wait_list内の全イベントまたは以前に挿入(このコマンドがキューに挿入される前に)した全コマンドが完了することを保証します。

注記

詳しくは「表:clEnqueueMarkerWithWaitList」(表B.100「表:clEnqueueMarkerWithWaitList」)を参照ください。

int org.jocl.CL.clEnqueueMarkerWithWaitList(
    cl_command_queue command_queue, //(1)
    int num_events_in_wait_list, //(2)
    cl_event[] event_wait_list, //(3)
    cl_event event) //(4)

(1)

有効なコマンドキューを指定。

(2)

event_wait_listで指定したイベントオブジェクトの個数を指定。

(3)

このコマンドが実行される前に完了されているイベントを指定

(4)

複製コマンドを識別するイベントオブジェクトが戻され、コマンド完了の確認やコマンド完了の待機に使える。

9.23.2. clEnqueueBarrierWithWaitList

clEnqueueBarrierWithWaitList関数はイベントリストが完了を待機するバリアーコマンドを挿入します。リストが空の場合、前にコマンドキューに挿入した全てのコマンドが完了するのを待機します。このコマンドはコマンド実行をブロック。つまり、コマンドが終了するまで、以降に挿入されたコマンドは実行されません。このイベントは待機すべきイベントを戻し、event_wait_list内の全イベントまたは以前に挿入(このコマンドがキューに挿入される前に)した全コマンドが完了することを保証します。

注記

詳しくは「表:clEnqueueBarrierWithWaitList」(表B.101「表:clEnqueueBarrierWithWaitList」)を参照ください。

int org.jocl.CL.clEnqueueBarrierWithWaitList(
    cl_command_queue command_queue, //(1)
    int num_events_in_wait_list, //(2)
    cl_event[] event_wait_list, //(3)
    cl_event event) //(4)

(1)

有効なコマンドキューを指定。

(2)

event_wait_list で指定したイベントオブジェクトの数を指定します。

(3)

このコマンドが実行される前に完了されているイベントを指定

(4)

複製コマンドを識別するイベントオブジェクトが戻され、コマンド完了の確認やコマンド完了の待機に使える。

Copyright 2018-2019, by Masaki Komatsu