表B.93 表:clCreateUserEvent
関数 | ||
cl_event | clCreateUserEvent ( cl_context context, cl_int *errcode_ret ) | |
ユーザイベントオブジェクトを生成。ユーザイベントはコマン ドがデバイスに実行される前に、アプリケーションがユーザーイベ ントを終了するまで待機するコマンドを挿入させることを可能とする。 | ||
引数 | ||
context | 有効なOpenCLコ ンテキストを指定。 | |
errcode_ret | 適切なエラーコー ドを戻す。NULLの場 合、エラーコードは戻 さない。 | |
成功した場合の戻り値 | ||
ユーザイベント オブジェクト | ||
失敗した場合の errcode_retに設定 されるエラーコード | ||
CL_INVALID_ CONTEXT | contextが有効 なコンテキストで ない場合。 | |
CL_OUT_ OF_RESOURCES | デバイス上のOpenCL 実装が必要とする リソース確保に失敗 した場合。 | |
CL_OUT_OF_ HOST_MEMORY | ホスト上のOpenCL 実装が必要とする リソース確保に失敗 した場合。 |
表B.94 表:clSetUserEventStatus
関数 | ||
cl_int | clSetUserEventStatus ( cl_event event, cl_int execution_status ) | |
ユーザイベントオブジェクトの実行状態を設定。 | ||
引数 | ||
event | clCreateUserEventを使って生成したユーザイベントオブ ジェクトを指定。 | |
execution_ status | 設定される新たな実 行状態を指定。 CL_COMPLETEまたは、 負の整数値でエラーを 示すことができる。負 の整数値は全ての挿入さ れたユーザーイベント 待機中のコマンドを停止 させる。clSetUser EventStatusはイベン トの実行状態を変更する ときのみ呼び出せる。 | |
成功した場合の戻り値 | ||
CL_SUCCESS | ||
失敗した場合の戻り値 | ||
CL_INVALID_ EVENT | eventが有効なユーザ イベントオブジェクトの場合。 | |
CL_INVALID_ VALUE | execution_status がCL_COMPLETEでな いか、負の整数値の場合。 | |
CL_INVALID_ OPERATION | execution_status が既に前のclSetUser EventStatusの呼び 出しで変更されてい る場合。 | |
CL_OUT_OF_ RESOURCES | デバイス上のOpenCL 実装が必要とする リソース確保に失敗 した場合。 | |
CL_OUT_OF_ HOST_MEMORY | ホスト上のOpenCL 実装が必要とする リソース確保に失敗 した場合。 |
表B.95 表:clWaitForEvents
関数 | ||
cl_int | clWaitForEvents ( cl_uint num_events, const cl_event *event_list ) | |
event_list内のイベントオブジェクトで識別されるコマン ドのホストスレッドの完了を待機。実行ステータスがCL_COMPLETE または負の値の場合、コマンドは完了とみなす。event_listで指 定したイベントは同期点としても作用する。 | ||
成功した場合の戻り値 | ||
CL_SUCCESS | ||
失敗した場合の戻り値 | ||
CL_INVALID_VALUE | num_eventsが0の場合。 event_listがNULLの場合。 | |
CL_INVALID_ CONTEXT | event_list内のイ ベントが同じコンテキ ストに所属しない場合。 | |
CL_INVALID_ EVENT | event_list内のイ ベントオブジェクト が有効なイベントオ ブジェクトでない場合。 | |
CL_EXEC_ STATUS_ERROR_ FOR_EVENTS_ IN_WAIT_LIST | event_list内の、 いずれかのイベント の実行状態が負の 整数値の場合。 | |
CL_OUT_OF_ RESOURCES | デバイス上のOpenCL 実装が必要とする リソース確保に失敗 した場合。 | |
CL_OUT_OF_ HOST_MEMORY | ホスト上のOpenCL 実装が必要とする リソース確保に失敗 した場合。 |
表B.96 表:clGetEventInfo
関数 | ||
cl_int | clGetEventInfo ( cl_event event, cl_event_info param_name, size_t param_value_size, void *param_value, size_t *param_value_size_ret ) | |
イベントオブジェクトに関する情報を取得。 | ||
引数 | ||
event | 情報取得するイベ ントオブジェクト を指定。 | |
param_name | 取得する情報の パラメータの名称 を指定。 | |
param_value | 取得する結果が 戻されるメモリを 指すポインタ。 NULLの場合は無視。 | |
param_value_ size | param_value を指すメモリのバ イトサイズを指定。 サイズは戻り値の型 のサイズ以上とな る必要がある。 | |
param_value_ size_ret | param_valueに 複製されるデータ の実際のバイトサイ ズを戻す。NULLの 場合は無視。 | |
成功した場合の戻り値 | ||
CL_SUCCESS | ||
失敗した場合の戻り値 | ||
CL_INVALID_ VALUE | param_nameが 有効でない場合。 param_value_ sizeが指定する バイトサイズが戻 り値型のサイズよ り小さい場合。 | |
CL_INVALID_ VALUE | param_nameで指 定した取得するイベ ント情報が、取得で きない場合。 | |
CL_INVALID_ EVENT | eventが有効なイ ベントオブジェクト でない場合。 | |
CL_OUT_OF_ RESOURCES | デバイス上のOpenCL 実装が必要とする リソース確保に失敗 した場合。 | |
CL_OUT_OF_ HOST_MEMORY | ホスト上のOpenCL 実装が必要とする リソース確保に失敗 した場合。 |
表B.97 表:cl_event_info
cl_event_ info  | 戻り値型 | param_value に戻される情報 |
CL_EVENT_ COMMAND_ QUEUE | cl_command_ queue | eventに関連づけら れたcommand-queue を戻す。ユーザイベ ントオブジェクトであ れば、NULL値を戻す。 |
CL_EVENT_ CONTEXT | cl_context  | eventに関連付け られたコンテキスト を戻す。  |
CL_EVENT_ COMMAND_ TYPE | cl_command_ type | eventに関連付け られたコマンドを戻 す。次のいずれかの 値をとる。 CL_COMMAND_ NDRANGE_KERNEL CL_COMMAND_ TASK CL_COMMAND_ NATIVE_KERNEL CL_COMMAND_ READ_BUFFER CL_COMMAND_ WRITE_BUFFER CL_COMMAND_ COPY_BUFFER CL_COMMAND_ READ_IMAGE CL_COMMAND_ WRITE_IMAGE CL_COMMAND_ COPY_IMAGE CL_COMMAND_ COPY_BUFFER_ TO_IMAGE CL_COMMAND_ COPY_IMAGE_ TO_BUFFER CL_COMMAND_ MAP_BUFFER CL_COMMAND_ MAP_IMAGE CL_COMMAND_ UNMAP_MEM_ OBJECT CL_COMMAND_ MARKER CL_COMMAND_ ACQUIRE_GL_ OBJECTS CL_COMMAND_ RELEASE_GL_ OBJECTS CL_COMMAND_ READ_BUFFER_ RECT CL_COMMAND_ WRITE_BUFFER_ RECT CL_COMMAND_ COPY_BUFFER_ RECT CL_COMMAND_ USER CL_COMMAND_ BARRIER CL_COMMAND_ MIGRATE_MEM_ OBJECTS CL_COMMAND_ FILL_BUFFER CL_COMMAND_ FILL_IMAGE |
CL_EVENT_ COMMAND_ EXECUTION_ STATUS  | cl_int   | eventで識別されるコマンドの実行状態を戻す。 有効な値は: CL_QUEUED – command_queueに コマンドが挿入された。 CL_SUBMITTED – 挿入されたコマンド がホストから、 command-queueに関 連付けられたデバイス に送信された。 CL_RUNNING – デバイスがコマ ンドの実行中。 CL_COMPLETE – コマンドが完了。 |
CL_EVENT_ REFERENCE_ COUNT  | cl_uint   | イベントの参照 カウントを戻す。 |
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