第1章 対象となる読者

本書は Linux 環境で C/C++ プログラミングをやりながら色々と試行錯誤をしたい方向けです。

筆者はアロケーター設計の専門家ではなく、そこそこ書ける人に過ぎないので、正確で最高品質のアロケーター設計知識を得るには適していないです。

Linux の開発環境でメモリーやファイルシステム、アロケーターに馴染めるようになりたいぐらいのレベル感がターゲットとする読者です。

Linux のカーネルを勉強したい、アロケーターを設計したいがどこから始めるか良く分からないなら、この本は最低限の実装をするためのたたき台になるでしょう。

この本から何か特定の技術を得ようというよりも、アロケーターのプログラミングから少しでも経験や理解を得たいという読者であれば、暇つぶしにはなると思います。

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