本書の読者はC/C++でコーディングをしたことがあるPythonエンジニア(業務で使う主言語はCでなくともよい)と想定します。C言語を触ったことがない読者は、C言語専門書を読み理解できてから読むようにしてください。
目安としてはC言語プログラミングで半年以上の経験があることで、最低でもポインタの理解があること、mallocを使ったメモリ空間の確保ができることです。(知識としては大学のC言語入門コースで数週間学んだ程度でも読めない訳ではない。)
熟練層やフレームワークにOpenCLを組み込むような設計をする高度なスキルを持つ技術者は、本書よりも直接規格書を読んだほうが、時間の節約となります。
Pythonについては、numpyパッケージの使用経験が半年以上あることを想定します。
本書のターゲットではありませんが、Pythonで開発経験があるがnumpyについては数ヶ月触った程度で、Rを使った統計分析経験がある方についても問題なく入れる内容になっています。
最後に本書はC言語を過去に学び挫折した層向けではありません。OpenCLは基本ライブラリより若干難易度が高いため、C言語の入門書でつまづいてそれ以降コードをしていない読者向けではありません。
Copyright 2018-2019, by Masaki Komatsu