2. 必要知識と対象読者

本書の読者はC/C++でコーディングをしたことがあるJavaエンジニア(業務で使う主言語はCでなくともよい)と想定します。C言語を触ったことがない読者は、C言語専門書を読み理解できてから読むようにしてください。

目安としてはC言語プログラミングで半年以上の経験があることで、最低でもポインタの理解があること、mallocを使ったメモリ空間の確保ができることです。(知識としては大学のC言語入門コースで数週間学んだ程度でも読めない訳ではない。)

熟練層やフレームワークにOpenCLを組み込むような設計をする高度なスキルを持つ技術者は、本書よりも直接規格書を読んだほうが、時間の節約となります。

ビルドについてはMavenを使います。pom.xmlの編集程度の知識は必要となります。Javaの経験としては、半年以上の業務経験があることが前提です。

最後に本書はC言語を過去に学び挫折した層向けではありません。OpenCLは基本ライブラリより若干難易度が高いため、C言語の入門書でつまづいてそれ以降コードをしていない読者向けではありません。

Copyright 2018-2019, by Masaki Komatsu