表B.23 表:clCreateCommandQueue
関数 | ||
cl_command_queue | clCreateCommandQueue ( cl_context context, cl_device_id device, cl_command_queue_properties properties, cl_int *errcode_ret ) | |
コマンドキューを生成。 | ||
引数 | ||
context | 有効なOpenCLコン テキストを指定。 | |
device | 対象とするOpenCLデ バイスを指定。デバイスは contextと関連付けらる必 要がある。 clCreateContextを 使用してcontextを生成す るときに指定したデバイス のリストにあるものか、 clCreateContextFromType を使用してcontextを生成 するときに指定したデバイ スタイプと同じデバイスタ イプのデバイスの、いずれ かを指定可能。 | |
properties | コマンドキューの プロパティのリストを指 定するビットフィールド。 | |
errcode_ret | 適切なエラーコード を戻します。 errcode_retがNULL の場合はエラーコード は戻りません。 | |
成功した場合の戻り値 | ||
コンテキストの 生成が成功した場合は、 有効な非ゼロのコマン ドキューを戻します。 errcode_ret引数に はCL_SUCCESSを設定。 | ||
失敗した場合の戻り値 | ||
CL_INVALID_ CONTEXT | contextが有効な OpenCLコンテキスト でない場合。 | |
CL_INVALID_ DEVICE | deviceが有効な デバイスでない場合。 またはcontextと 関連付けられてい ない場合。 | |
CL_INVALID_ VALUE | properties引数 で指定した値が有効 でない場合。 | |
CL_INVALID_ QUEUE_PROPERTIES | properties引数に 指定した値が有効だ が、デバイスがサポー トしない場合。 | |
CL_OUT_OF_ RESOURCES | デバイス上のOpenCL 実装が必要とするリソ ース確保に失敗した場合。 | |
CL_OUT_OF_ HOST_MEMORY | ホスト上のOpenCL 実装が必要とするリ ソース確保に失敗した とき。 |
表B.24 表:cl_command_queue_properties
Command-Queue プロパティ   | 詳細   |
CL_QUEUE_OUT_ OF_ORDER_EXEC_ MODE_ENABLE | コマンドキューに挿入 するコマンドがインオ ーダーまたはアウトオ ブオーダーで実行する か決めます。このプロ パティを設定する場合、 コマンドキュー内のコ マンドがアウトオブオ ーダーで実行されます。 それ以外はインオーダー で実行されます。 |
CL_QUEUE_ PROFILING_ ENABLE | コマンドキュー内の コマンドのプロファイリ ングを有効にするか無効 にするか決めます。この プロパティを設定する場 合、コマンドのプロファ イリングが有効となり、 それ以外の場合は無効に なります。 |
表B.25 表:clRetainCommandQueue
関数 | ||
cl_int | clRetainCommandQueue ( cl_command_queue command_queue) | |
command_queueの参照カウントをインクリメント。 | ||
成功した場合の戻り値 | ||
CL_SUCCESS | ||
失敗した場合の戻り値 | ||
CL_INVALID_ COMMAND_QUEUE | command_queueが有効なコマンドキューでない場合。  | |
CL_OUT_OF_ RESOURCES | デバイス上のOpenCL 実装が必要とするリソ ース確保に失敗した場合。 | |
CL_OUT_OF_ HOST_MEMORY | ホスト上のOpenCL 実装が必要とするリ ソース確保に失敗した とき。 |
表B.26 表:clReleaseCommandQueue
関数 | ||
cl_int | clReleaseCommandQueue (cl_command_queue command_queue) | |
command_queue の参照カウントをデク リメントします。 | ||
成功した場合の戻り値 | ||
command_queue の参照カウントが0となり、 コマンドキューに挿入さ れた全てのコマンドが終 了するとコマンドキュー は削除されます。成功し た場合はCL_SUCCESSが 戻ります。 | ||
失敗した場合の戻り値 | ||
CL_INVALID_ COMMAND_QUEUE | command_queueが 有効なコマンドキュー でない場合。 | |
CL_OUT_ OF_RESOURCES | デバイス上のOpenCL 実装が必要とするリソー ス確保に失敗した場合。 | |
CL_OUT_OF_ HOST_MEMORY | ホスト上のOpenCL実装 が必要とするリソース 確保に失敗した場合。 |
表B.27 表:clGetCommandQueueInfo
関数 | ||
cl_int | clGetCommandQueueInfo ( cl_command_queue command_queue, cl_command_queue_info param_name, size_t param_value_size, void *param_value, size_t *param_value_size_ret ) | |
コマンドキューについての情報を取得。 | ||
引数 | ||
command_queue | 情報を取得するコマン ドキューを指定。 | |
param_name | 取得する情報を指定。 | |
param_value | param_nameで指定した 情報についての値が戻るメ モリ空間へのポインタ。 NULLの場合は無視。 | |
param_value_ size | param_valueが指す メモリの(バイトで表す) サイズを指定。 cl_command_queue_info の戻り値の型のサイズ以上 である必要があります。 | |
param_value_ size_ret | param_valueが取得 するデータの実際の (バイトで表す)サイ ズを戻します。 param_value_size_ret がNULLの場合は無視。 | |
成功した場合の戻り値 | ||
CL_SUCCESS | ||
失敗した場合の戻り値 | ||
CL_INVALID_ COMMAND_QUEUE | command_queueが 有効なコマンドキュー でない場合。 | |
CL_INVALID_VALUE | param_nameがサポート されている値でない場合、 またはparam_value_size で指定したサイズが cl_command_queue_info の戻り値型のサイズより 小さくかつparam_value がNULLでない場合。 | |
CL_OUT_ OF_RESOURCES | デバイス上のOpenCL 実装が必要とするリソー ス確保に失敗した場合。 | |
CL_OUT_OF_ HOST_MEMORY | ホスト上のOpenCL実 装が必要とするリソー ス確保に失敗した場合。 |
表B.28 表:cl_command_queue_info
cl_command_ queue_info | 戻り値型 | param_valueに 戻る情報 |
CL_QUEUE_ CONTEXT | cl_context | コマンドキューを生成 するときに指定した OpenCLコンテキス トを戻す。 |
CL_QUEUE_ DEVICE   | cl_device_id  | コマンドキューを生成 するときに指定した OpenCLデバイスを戻す。 |
CL_QUEUE_ REFERENCE_COUNT   | cl_uint    | command_queueの 参照カウントを戻す。 |
CL_QUEUE_ PROPERTIES | cl_command_ queue_properties   | コマンドキューに現在 指定しているプロパティ を戻す。これらのプロ パティは clCreateCommandQueue のproperties引数で 指定したものです。 |
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