第13章 ファイル記述子を閉じる

 前の項目の例ではファイル記述子を閉じる構文が使われましたね。

 読者が Unix 系のリダイレクトを極めたいのであれば、本書を読むのは筋違いな気もしますが、以下のような構文になっているので参考にしてくださいね。

n<&-
入力ファイル記述子 n を閉じる
0<&-
標準入力を閉じる
<&-
標準入力を閉じる
n>&-
出力ファイル記述子 n を閉じる
1>&-
標準出力を閉じる
>&-
標準出力を閉じる

 まあ考え方としては「 - 」を最後につけることでファイル記述子を閉じることができるってことですね。

$ echo "abc" > abc.txt
$ exec 100< abc.txt
$ exec 100<&-

 この場合は読み込みのためですね。

 そして書き込みには以下のようにします。

$ echo "abc" > abc.txt
$ exec 100> abc.txt
$ echo "xx" >&100
$ exec 100>&-
$ cat abc.txt
xx

 まあファイル記述子を exec で開いたり閉じる際に読み込みか、書き込みかを分けるのは面倒です。

 ということで読み書きに使えるようにしたいので、次の項目で説明しときますね。

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